「杜鵑」  爺とおしゃべりしようよ。

漢字のテストじゃないけどね。
『不如帰』に、『時鳥』、『蜀魂』、『杜鵑』・・・。 これ読める?

「う~ん、ます“帰らざるが如く”かぁ。“時の鳥”??・・・、次は“芋虫のたましい・・・”?
みんな難しいなあ。」

「あっ、最後の『杜鵑』、これは解る、解る。」
「『ホトトギス』って読むんだよ!」

おっと、よく知ってるねェ。大したもんだ。 ピンポ~ンだね。
そう、みん~な「ホトトギス」と読むのだよね。
でも、よく解ったね。

「だって、去年 爺に教えてもらったじゃないか。それ思い出したんだ。」
「“鵑(けん)”だけでもホトトギスを表す漢字だけど、中国の戦国時代、蜀の王、「杜宇」が不品行により帝位を逐われ、魂が化して鳥の「ホトトギス」になったと云う伝説から、彼の姓ををとって『杜鵑』と書くのだと 教えてくれたよ。もう、忘れたの?」

そうだったっけ(笑)。爺もちょつと齢いっちゃつたね。
そう、そう。 その「杜鵑」とまったく同じ名前の花があるんだよねえ。
この花ね。


画像



夕映えに光る“ホトトギス”ってとこかな?
可愛い花だね。 つまり、君たちのことだよね。ハハハッ・・・。

「そうだね。僕たち「ホトトギス」って名前をつけてもらったのさ。」

何故、君たちのこと「ホトトギス」って云う名前がついたか知ってる?
それはね、君たちのドレスの模様さ。
縞々の模様が鳥の「杜鵑」の胸の模様によく似ているからだってさ。

江戸時代の本草学者、貝原益軒が編纂した生物学書「大和本草」に、
「杜鵑の羽の紋に似たり、絞り染めの如し」と説明してあるのだそうだよ。
爺は「大和本草」なる解説書は読んだことないけどね。
ものの本などに、そう書いてあるよ(笑)。



画像

                       (Yahoo検索画像より)


「「杜鵑」は、鳥の中でも人気あるよね。」
「爺の家の裏山にもよく来てさ、“特許許可局”って鳴いてたよね。最近は聞かないよ。」
「夏の初めに、日本にやってきて、秋の今頃、南の方へ飛んでゆく渡り鳥だよね。」

そうだね。そんな鳥の「杜鵑」と名前が一緒だけど、
「杜鵑草(ホトトギス)」としたんだよ。
全く同じじゃ具合悪いじゃないか。「草」と云う字を付け加えて区別したんだよ。
昔の人は偉いよねえ(笑)。



画像



似たような名前の字だけど、「杜鵑」に「花」をくっけて、「杜鵑花」と云う花もあるんだ。
さあ、何の花でしょうか? 「ホトトギス」ちゃんたちも覚えておいてもいいよ。


「う~ん、僕たちの親戚かなあ? あんまり聞いたことないね。」
「「ホトトギス」って読むの?」

うん、「ホトトギス」と読む人もいるけどね。
いやいや、これはね。正確には「杜鵑花(トケンカ)」と読んで、
「杜鵑」が鳴くころに咲く花だからと云うことで「皐月躑躅(サツキツツジ)」の別名なんだ。
「サツキツツジ」の漢名だね。
また、ひとつ賢くなったでしょう(笑)。



画像



字は似ているけど、残念ながら親戚じゃあなかったね。
ツツジ科とユリ科の違いががあるものね。

でも、君たち穏やかで風情があって、
今の秋の季節にぴったしの花だよね。 こうやって、おしゃべりしてても心落ち着くのさ。
胸の模様中々のものだよね。まさに“絞り染めの如し”だね(笑)。



画像



昔から、茶人や歌人の人たちからも愛されて、
俳句の秋の花として季語にもなってて、爺もとっても気に入ってるんだ。
もうしばらく、夕日に映えててくださいな。

「うん、そうするよ爺。 では御機嫌よう。」




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この記事へのコメント

2014年10月23日 11:15
こんにちは!
鳥、花、色々な事をご存じで驚きました。
ホトトギス、鳥名、花名一緒なのはこれ位でしょうか?(サギソウ、トキソウもソウが付きます)
タイワンホトトギスを植えているのですが丈夫で雑草の如く増えます。流石に外来品種だけに強いです。
2014年10月23日 22:51
信徳さん、こんばんは。
コメント有難うございます。いつも思うことですが、植物や鳥に名前をつけた先人たちの智慧って凄いの一言ですね。由来など調べれば調べるほど奥が深くて面白いものです。
ホトトギスには多くの種がありますが、交配種よりも自生種のものが好いですね。タイワンホトトギスの自生種は日本では沖縄の西表島にだけしか生育していないそうですよ。自生地が局所的でごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高くレッドデータブックに絶滅危惧種に登録されているようです。大事にお育て下さい。余計なこと云ってしまいました(笑)。
また、お越しください。
2014年10月24日 20:49
本当にまた1つ賢くなりました
ホトトギスの模様絞り染めの如ですね
お花は色々な意味で奥深く
調べて飽きることがありません

2014年10月24日 21:41
ジュンさん、こんばんは。
いつもコメント有難うございます。
また賢くなって頂きましたでしょうか(笑)。私もだいぶ賢くなりました(笑)。
知ったかぶりして記事を書いてるのでなくて、賢くなるために記事をUPすることにしています。独り占めは好くありませんから、皆さんにもお披露目をするこしにしています(笑)。賢くなって頂き有難うございました。
2014年10月24日 22:38
今晩は~
はい~三つは読めました!「蜀魂」は読めませんでした。満点取れず悔しい~
歳を重ねるだけで知らないことばかり多すぎます大変勉強になりました。
「ホトトギス」この花名は承知していますがホトトギス(鳥の方)は写真で見るだけ、現物は未だ見た事は有りません。鳴き声も聞かずです。鳴くまで待とう!何時まで待とうかな??
2014年10月25日 21:01
若山さん、こんばんは。
コメントいつも有難うございます。遅くなりました。
花の名前って誰がとうやってつけるのでしょうね。いつも思いますが、昔の人は 賢い人がいっぱいいたもんですね。 毎年夏になると「ホトトギス」は、裏山に現れ家康の心境に至るまでもなく勝手に鳴いてます。しかし、声は聞こえども、姿は滅多とみれません。飛ぶ速さもとても肉眼でも追い切れません。ゆっくりご尊面を拝見したことはありません(笑)。 また、お越しください。
2014年10月26日 19:42
何て奥が深い記事なんでしょう!
私も「蜀魂」は読めませんでしたよ。これもホトトギスって読むのですか?
杜鵑の声は美しいですが、姿は見かけたことがありません。
警戒心が強いのでしょうか?

ホント!杜鵑草の模様、絞り染めみたいですね。
私もまた一つ賢くなりました☆
2014年10月26日 22:12
ハーモニーさん、こんばんは。
たびたびのコメント有難うございます。
「ホトトギス」の漢字表記は難しいですですよね。まだありますよ。「子規」、「杜宇」、「郭公」などなど、まずは読めない漢字ばかりです(笑)。
ホトトギスって、鳴き声はよく聞きますが、私も姿はあんまり見かけたことはありません。鶯に自分の卵を孵化させる托卵の習性があるくらいの要領のいい鳥でもあるのですよね。
また、お越しください。
2014年10月30日 14:53
お聞きした傍から忘れていく特技が
冴えてきた慈園ですが、楽しく拝読
いたしました。
特に漢字には意味があって面白いですね。
読めないのに苦労しますが(とほほっ!)。
ホトトギスの花大好きです。
小鳥は見分けが難しい~
2014年10月31日 09:23
慈恩さん、お早うございます。
コメント有難うございます。慈恩さんの特技はこちらも一緒です。最近その特技の技がますます冴えわたっています(笑)
漢字の奥行き深いですよね。難しいです。庵主さまも鳥には疎い方ですが、友人に凄いのが居て鳥の博物館みたいに何でも知ってて、これははたから見れば便利な存在ですよ(笑)。
ホトトギスは来年までサヨナラです。楽しませてもらいました。