「萩の花」

草冠に秋と書いて「萩」。
もう云うことはないでしょう。秋の花の代表格ですね。

今年の秋は、例年になく萩の花がいっぱい綺麗に咲きました。
夏の記録的な猛暑のお陰で、花芽のつく頃に発生するアブラムシが顔を出さなかったからです。
猛暑さまさまでした。(笑)



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そんな庭の「萩」の花を愛でながら、とても嬉しくなって、
今日は、どなたでも知っているようで、知らないで、知っている?
「萩」の花にまつわるお話を、復習してみることにしました。(笑)
今日は肩肘張らずにリラックスして参りましょう。

まず、“秋の七草”のひとつですね。
秋の花をそのまま詠み込んだような山上憶良の歌、
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝顔の花(万葉集巻八 1538)」
これは超有名ですね。 初っ端に出てきました。(笑)



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ところで、万葉集の中で最も多く詠まれた花は何だと思います?
「梅」かな? 確かに「梅」も多いですね。

違いました。 「萩」だそうです。
141首も詠まれているのだそうです。意外ですね。
「梅」は二番目でした。(笑)



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「萩」の花が咲き終わって、冬を迎えるにつれて「萩」の地上部は一部を残して枯死してゆきます。
だから、葉が落ちると毎年地際から、株元を強剪定をして刈り込みます。

花芽は新しい一年枝に付きます。
毎年剪定された古い株から、新しい芽を出すことから“はえぎ(生え芽)”となり、次第に「萩」に変化したのです。
このことご存知でしたか? 嘘のような本当の話です。(笑)



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あんこの餅に「ぼたもち」と「おはぎ」がありますね。
あれは、どう違うのでしょうね。
実は同じものなのです。(地域によっていろいろ呼び名もあって諸説ありますが、ここはあまり踏ん張らずにね)

春のお彼岸に供えるのは、春を代表する花の「牡丹(ぼたん)」にちなんで、
「牡丹餅」、即ち「ぼたんもち」、それが「ぼたもち」と呼ばれるようになってしまいました。

秋のお彼岸に供えるのは、秋を代表する花の「萩」にちなんで、
「萩餅」が「御萩餅」となって、「御萩(おはぎ)」と呼ばれるようになったのだそうです。
同じものを、季節によって表し分けた日本人って凄いと思いませんか?



「萩」には、他に、<こぼれ萩> と云う言葉があります。
散り落ちる萩の花を表した言葉です。

桜が舞い散るのと同じように、
こぼれ散る萩の美しさを先人達は愛でたのですね。



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庭の芝生の上に、萩の花が散り始めました。
しめしめ、そこで、 万葉人の向こうを張って、そんな風情を楽しんでみることに・・・。

しかし、手入が行き届かぬ我が家の庭では、風雅の趣などとはほど遠く、
そんなこと出来ようはずがありません。(笑)






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この記事へのコメント

たかようじ
2010年10月13日 10:12
>春の お彼岸には 「ぼたもち」 秋には 「おはぎ」
共に その季節に 愛でた花を ご先祖様の お供物の
名にするなんて、素敵ですね。
残念ながら そういう知的な 遊び心というか 感性は
失われつつありますね。
日本人にとって 秋の花は ”草花 ”でした。
その 筆頭が 萩の花。
庵主さまは こぼれ散る萩の 美しさが お好きなようですね。
私は 月明かりとの 取り合わせが 好きです。
  わが背子が 挿頭(かざし)の萩に 置く露を
    さやかに見よと 月は照るらし   (万葉集巻十) 
 
2010年10月13日 10:58
庵主さんらしい素敵な記事楽しませていただきました。
↑の方と同じに発信すると書いた記事が消えるのですね!

狭い庭に秋の七草を植えていますが。萩以外全滅でした。
ブログで忙しく手入れ不足、反省!
11日こぼれた萩が美しく、塀に下がった花を入れて撮ろうと、そこだけ
掃かずにとっておきました。
只電車で出かけたので後で撮ろうと思っていましたが、次の日は雨でゴミになっていました。残念!
実家の方は円くするのが牡丹餅、もち米ご飯に餡をかけるのがおはぎと言いました。
甘さを控えて作って冷凍庫に入れておくと便利ですね。
関係ないことでした。

11日紫苑を撮ってまいりました。
まだ思った様に撮れません。
思い草の記事をリンクさせて戴いたらいいなと思いましたが、ご迷惑かけると
思い諦めます。
2010年10月13日 13:17
こんにちは 庵主さま
萩に 風になびく風情がとても好きです
優しい画像に いやしを頂きました
<こぼれ萩> 優しい言葉ですね
落ちたお花をも 愛おしむ 優しさが素敵。

庵主さま お励まし頂き本当に有りがとうございました
お心を嬉しく頂き 心からお礼を申し上げます
2010年10月13日 16:36
こんにちは!
萩の季節になりましたね。
ホロホロとこぼれる萩が『こぼれ萩』とは、なんと風流な~。
これからは散った萩も愛でることとしたしましょう。
ずいぶん前の秋に、水戸の偕楽園へ行ったことがありました。
梅で有名な所ですが、秋の萩も見事でしたよ。
たまたま夕暮れだったこともあって、雰囲気のある素敵なひと時を過ごしました~☆
bigot爺
2010年10月13日 21:19
「藤原京」の“萩”が気に
なってきました。
週末にでも覗いてきます。
2010年10月13日 21:37
ボタモチとオハギの話、面白く読ませて頂きました。ハギの花は強くて強くて秋の代表花です。
庵主
2010年10月14日 14:10
たかようじさん、こんにちは。
コメント有難うございます。
「我が宿の、萩花咲けり、見に来ませ、いま二日だみ、あらば散りなむ」(八巻1621)
歌お返しします。(笑)こぼれ萩、素敵ですよ。早く見に来てくださいね。
ツーコ
2010年10月14日 14:13
こんにちは。何年か前、京都広河原のオバナ谷のつめで満開の萩にぶつかりました。花をもぐり、かきわけて佐々里峠に出ましたが、水からあがったワンちゃんのようにプルプルと体をふるって花を落としました。花しぶきが飛び散りました。あんなすごい萩の花にはその後出会っていません。なんだか雰囲気のないお話で・・・すみません。
2010年10月14日 14:15
東福寺の裏門の所に大きな白萩があります。きっと今頃見事に咲いていることでしょう・・・!今年は見に行けないのが残念です。「こぼれ萩」趣のある日本語、素敵ですね!

白萩のしきりに露をこぼしけり(子規)
庵主
2010年10月14日 14:22
ハッピーさん、こんにちは。
コメント有難うございます。こぼれ萩がゴミになってしまいましたか。残念でしたね。(笑) あと一日雨が待っててくれたら好かったのに。
「ほたもち」と「おはぎ」の話、地域によっていろいろあって面白いですね。
>思い草の記事をリンクさせて戴いたらいいなと思いましたが、ご迷惑かけると
思い諦めます。
そんなことおっしゃらなくてもいいですよ。お好きにしてください。有難いことです。(笑)
>↑の方と同じに発信すると書いた記事が消えるのですね!
すみません。このへんのところが、どう読み取っていいのか分からずにいます。
2010年10月14日 21:23
ワ~よろしいですか!
素晴らしい記事でしたので、有り難うございました。
>↑の方と同じに発信すると>同時にポチしたようで、コメントが消えました。
一番乗りだと思っていましたから・・・
庵主
2010年10月15日 00:09
tatukieさん、こんばんは。
コメント有難うございます。萩は秋を象徴する花ですよね。どんなに暑い夏があっても、日本の秋は、萩の花を連れてやって来てくれました。
そして、こぼれ散る萩の花はやっぱり日本の風情ですね。

チコちゃん、残念なことでしたね。14歳とは天寿を全うして天国でブログの様子も見てくれていることでしょう。
庵主
2010年10月15日 00:17
うふふさん、こんばんは。
コメント有難うございます。散り行く時の萩の花も、まさに秋の風情ですね。バリバリの日本の秋ならではの景色です。
そんな景色も、次の季節へバトンタッチしようと散り急いでいます。もう少しゆっくりして欲しいのですが。(笑)
庵主
2010年10月15日 00:22
bigot爺さん、こんばんは。
コメント有難うございます。藤原京跡には萩の花もありましたっけ?コスモスとの競演もさぞや綺麗でしょうね。
来週と云わず早く行かないと、“こぼれ萩”の風情はなくなるかも? ですよ。(笑)
庵主
2010年10月15日 00:26
信徳さん、こんばんは。
コメント有難うございます。「ぼたもち」と「おはぎ」の話は地域によって諸説あるようですが、日本人ならではの命名ですね。
萩の枝は結構つよくて、昔は編み籠を作っていたそうですよ。
庵主
2010年10月15日 00:37
ツーコさん、こんばんは。
よくぞお越しくださいました。有難うございます。
雰囲気のない話?そんなことはありませんよ。誰もが滅多と出会うことの出来ない話。たぶん「山萩」でしょう。「山萩のシャワー」を浴びるなんて贅沢過ぎます。(笑)
今頃はオバナ谷は山萩が満開でしょうか? いや、もう「こぼれ萩」も過ぎてしまったでしょうかね。
また、覗きに来てください。
庵主
2010年10月15日 00:59
mugenさん、こんばんは。
コメント有難うございます。東福寺の白萩は今頃なら、ちょうど“こぼれ萩”の見頃かもしれませんね。代わりに見に行っておきましょうか?(笑)
萩の花って、まさに日本の秋を象徴する花と云えますね。
子規の句も素敵ですね。
庵主
2010年10月15日 01:05
ハッピーさん、わざわざどうも有難うございます。
リンクして頂けるなんて光栄です。ブログのお手伝いのつもりでおります。(笑)
楽しみにしております。

>↑の方と同じに発信すると・・・、
分かりました。こんなことピンと来ないといけませんね。(笑)
2010年10月16日 16:12
庵主さん 初めまして・・・
ハッピーさんにご紹介頂きましてお邪魔させていただきました。
鹿児島県の東シナ海に浮かぶ小さな甑島(こしきしま)から参りました。
庵主さんのお写真、素敵ですね。夢中で拝見させていただきました。
お花が生き生きしておりますね。こんなお写真を撮ってみたいのですが
カメラの操作も分からないまま写しております。 
これからは、庵主さんの真似をさせて頂きますね。
よろしくお願いいたします。
庵主
2010年10月16日 23:21
小春さん、こんばんは。
ようこそ。お訪ね下さいまして有難うございます。私もハッピーさんのファンなのです。
拙いブログの素人写真をお褒め頂き恐縮です。花好きの連れ合いの影響からか、とうとう私も花が大好きになってしまいました。(笑)
お住まいの甑島は自然がいっぱいの素敵な島なのでしょうね。甑島は、確か歌手の森進一さんの母上の故郷だと記憶しておりますが。
訪ねたことはありませんが以前から一度行ってみたいと思っていたところです。
小春さんのブログへも後刻お訪ねさせて頂きます。こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します。これも何かのご縁でしょう。
2010年10月17日 07:11
おはようございますm(__)m
庵主さんの御花を何時も楽しく拝見させて戴いています
小春さんの甑島の御写真は魂が洗われるような美しさです
ハッピーさんは何時も暖かいコメントを下さる優しい方で大好きです。
私のブログは御稽古の備忘録ですので写真も、記事も拙くて
少しづつ皆様のブログで御勉強させて頂き成長したいと思います。
宜しくお願いします
2010年10月17日 12:33
早速にお越し下されありがとうございました。
お陰様でよいブログが出来まして感謝しております。
記事を思いながら、激写したのですが思うようにいきませんでした。
写真はイメージを持つことが大切なのですね。
昨日アップした後、少々疲れてしまい早寝の遅起きでした。
御礼が大変遅くなりました。
感謝です。
庵主
2010年10月17日 13:52
eisuiさん、こんにちは。
コメント有難うございます。小春さんの甑島の写真とても美しいですね。ハッピーさんのブログはとてもユニークで、親しみがあって心温かくなる素晴らしいブログです。毎回次のテーマと打つ手は何だろうと楽しみに待っている状態です。大ファンになっています。
華道には疎いですが、花が好きですからこれからも、どうぞ宜しくお願い致します。
庵主
2010年10月17日 14:02
ハッピーさん、こんにちは。
何はともあれ、リンクして頂き有難うございます。恐縮しています。
いつも気持がほっこりする内容のブログで楽しく拝見しています。次の更新が待ち遠しいくらいです。いつもの写真も素敵ですよ。
記事をリンクして頂いたお陰で、新しいお客様が大勢お訪ねくださっています。こちらこそ改めてお礼申し上げます。有難うございました。
2010年10月17日 14:58
庵主さん、こんにちは。
ご無沙汰していまして申し訳ありません。
気持玉有難うございました。

<こぼれ萩>なんて優しい言葉なんでしょう。
日本の秋の風情に良く似合っていますね。
その秋がやっと来てくれましたね。
萩を見に何処かへ出かけたいと思います。
「ぼた餅」と「おはぎ」の話、興味深いですね。
季節の移り代わりに敏感な日本人の感性は素晴らしいと
思います。
庵主さんの萩の写真から、改めて秋を感じています。
2010年10月17日 21:52
こんばんは♪
おはぎとぼたもちが気になって。。(笑)食べたいです
そして推理があたっていました~やはり同じものだったのですね
日本人の繊細な心は春、夏、秋、冬と四季がもたらすものなのでしょうか。。
食べ物にまで四季によって名称を変えるなんて。。
万葉集では萩がお花の中で一番だなんて思っても見なかったのですが。。
散っていく萩が下を絨毯のように埋めている姿を見たとき感じる気持ち、それがこのお花を詠いたくなる気持ちなのかなとこぼれ萩をもう一度眺めなおしてみたいと思いました
実は9月に白萩で有名な鎌倉・宝戒寺にいってきました
昨年の記事にも取り上げたので今回は載せなくともと思いつつ、やはり取り敢えずの旅記事にと今、写真を貼り付けていたところでした
萩のお花は何回見ても厭きることは無く、こぼれ萩にも美しさを感じる気持ちが庵主さんの記事で日本人の心の花でもあることからくるのが明確になったようです。
2010年10月18日 19:06
初めまして  壁┃∀`*)ノ゙ こんばんは♪
コメントを頂きありがとうございます。m(__)m

花の写真が綺麗で素晴らしかったのでお邪魔しました。
パソコン&ブログ初心者ですが又素晴らしいブログ
見せて下さい(●´∪`)b⌒Ne☆
拙い写真ですが、見て頂き嬉しいです。☆^▽^☆
これからも宜しくお願いします。
庵主
2010年10月18日 21:16
いつもばらいろさん、こんばんは。
コメント有難うございます。お久しぶりです。こちらこそ久しぶりの訪問で申し訳ありません。
<こぼれ萩>もあんこの餅のことも、日本人の感性でないと現せない表現ですね。日本人に生まれて好かったです。(笑)
京都の老舗の和菓子屋に、<こぼれ萩>と名づけられた、練り切り餅を用いて萩の風情を映した季節限定の美味しい和菓子があります。これも日本人の感性でしょうね。
庵主
2010年10月18日 21:45
コケ魔女さん、こんばんは。
コメント有難うございます。
「ぼたもち」と「おはぎ」の話は、地域によっていろいろな説があって、定説的とは云いがたいものですが、面白い話ですね。日本人の素晴らしい感性ですね。
鎌倉の宝戒寺は白萩で有名ですね。白い花びらの散り際の風情はとても素晴らしいでしょね。それはそれは、我が家の庭の風情とは比較にならないでしょう。(笑)宝戒寺の白萩の<こぼれ萩>、魔女さんの写真ぜひ見てみたいです。
庵主
2010年10月18日 21:58
花大好き(^◇^)さん、こんばんは。
コメント有難うございます。誰でも最初は初心者ですよ。お互いに頑張りましょう。(笑)
こちらこそ、これからよろしくお願いいたします。これもご縁ですね。