「ブラジリアン・スパイダーフラワー」

「ブラジリアン・スパイダーフラワー」ってご存知ですか?
直訳すれば、「ブラジルの蜘蛛花」と云うことにでもなりましょうか?
変わった名前があるものですね。

和名、「紫紺野牡丹」のことです。
五弁の花は名前の通り紺がかった紫色。ブラジルが原産地のノボタン科の花。



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玄関の門扉の前にあった鉢植えのブルーの「トレニア」と、
昨日、置き換えてみました。


さて、この花が、どうして「スパイダーフラワー」なのでしょう。
それでは、次の写真をご覧ください。 特に“しべ”のところにご注目を!



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何かに似ていませんか?
紫色の“雄しべ”が蜘蛛の足にそっくりですね。
命名の訳はそこにあったようです。



ところで、花には“一日花”と云うのがあります。
それは、咲いた花が、咲いたその日のうちに萎れて咲き終わってしまう花のこと。
今の季節で云えば、「酔芙蓉」の花がその代表格ですね。

人は、その花の命が「たった一日の儚い命」に、同情といとおしさを覚えるのでしょう。
この「紫紺野牡丹」も“一日花” なのです。

しかし、考えてみれば、“一日花” などとは人間の勝手でつけられたもの。
一日24時が花の立場に立ってみれば、はたして一日とは、いったい何のことだろうと疑問が出て来ます。
生きる過程の中で、花開く時間はその一部にしか過ぎず、
その花の、確かに一番華やかなスポットライトがあたる仕草にのみ関心がゆき、
“短命な花の命だ”と云って、感情的な思いがするのです。

“一日花”だとは気づかぬほど、次から次へと毎日花をつけるこの花たちのエネルギーは相当なものです。
何だか、ラガーマンたちが大切にする、「ONE FOR ALL  ALL FOR ONE」の精神に通ずるものがある
ように思えてなりません。


とは云いながらも、この花の短い命の散り際に、五弁の花びらを、ひとひら一片と落としてゆく風情は、
心の琴線に触れるものがあります。
そんな、質素な風情は、やはりお茶花としての風格充分ですね。



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質素で静かなものを好む、“侘・寂”の世界に美意識をもつ日本人の心に、
この舶来の花は溶け込んでしまっているように思えます。


しかし、「スパイダーフラワー」と云われ、「紫紺野牡丹」だと云われたり、
尚且つ、“一日花”だと云われるこの花自身が、一番複雑な心境であるのかも知れませんね。






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この記事へのコメント

2010年09月26日 23:49
こんばんは。
この野牡丹の色が大大大好きです。夏ごろから毎日次々に
咲いてくれています。写真を撮ろうと思いつつ、上手に
撮れないので、ブログにアップしそびれています。
長い横文字の名前があるんですね。
おしべが蜘蛛の足みたい?・・・そうですか!
明日早速、見てみましょう
2010年09月27日 06:03
「美人薄命」「綺麗な花には毒が有る」写真を撮りながら最近特にこんなことを思っています。夫々の花が精一杯咲いて我々を和ませてくれています。
2010年09月27日 07:32
紫紺野牡丹にそのような別名があったのですね。
ホント、蜘蛛の足にそっくりですね。
何故かこの花を見る時は雨が降っています。
いつだったか「雨に濡れている紫紺野牡丹」という題で記事を書いたぐらいです。
今日は雨、これからそのお花の下を通って出かけます。
たかようじ
2010年09月27日 09:11
美しい紫の ”シコンノボタン”
庵主さまの 素晴らしい画像で 「スパイダー・フラワー」の
意味が よく解り、嬉しいですね。
お陰様で 前から気になっていた ”紫紺野牡丹”の記事を書く
弾みが つきました。
その時は また 画像をお借りしたり、記事にリンクさせて
下さいませ。いつも厚かましいお願いで 申し訳ありません。
どうぞ よろしくお願いいたします。
2010年09月27日 10:31
スパイダーフラワー??
紫紺野牡丹で分かりました。
一日花だったのですか!
家のフヨウは一日花なのに、随分早くから咲いてまだ咲き続けています。
蕾をどこに隠してるのでしょう??
bigot爺
2010年09月27日 10:54
「紫紺野牡丹」の名が似合って
いますね~!
日本原産かと思いました。

2010年09月27日 17:54
こんにちは~ 庵主さん
ブラジリアン・スパイダー フラワーが紫紺野牡丹なんて
思いつきもしませんね。
この色から日本的と思っていましたが 
原産地がブラジルなんですね。
雄しべが蜘蛛の足 そっくり ほんとです。
英名はそのものを表していておもしろいと思いました。
一日花、、、 いろいろ教えて頂きました。
紫紺野牡丹 好きなお花です。
庵主
2010年09月27日 21:42
ミセスマンデルさん、こんばんは。
コメント有難うございます。深い紫の色で落着いたいい色ですね。八月のお茶花です。11月頃まで咲き続ける息の長い花ですね。
一度マンデルさんのブログへ登場させてください。
国民性の違いでしょうか? 国が変わればこうも花への印象が違って面白い名前が付くものなのですね。
今日は“蜘蛛の足”ありましたでしょうか?(笑)

庵主
2010年09月27日 21:45
信徳さん、こんばんは。
コメント有難うございます。花たちと仲良くしていると、色々な思いが広がって楽しいものです。信徳さんの写真、なかなか迫力があって花たちもタジタジでしょう。(笑)
2010年09月27日 21:58
この深い紫色の花には、ノボタンと言う名前がとても似合っていますね。でも、原産地がブラジルとは驚きです。
葉っぱは、ビロードのような手触りですね。つい触ってみたくなります。
雄蕊が蜘蛛の足にそっくりなんて気が付きませんでした。しっかり見てみます。
庵主
2010年09月27日 22:04
うふふさん、こんばんは。
コメント有難うございます。今日はこちらも雨になりました。ずっと明日まで雨のようです。
2008年8月26日の「雨に濡れている紫紺野牡丹」の記事、タイムトリップして拝見してきましたよ。証拠も残してきました。“蜘蛛の足”ちゃんとありましたね。(笑)
庵主
2010年09月27日 22:13
たかようじさん、こんばんは。
コメント有難うございます。“スパイダー・マン”とはよく聞く言葉ですが、「スパイダー・フラワー」とは、よくもまあこんに器用な造形を神さまはつくってくれたものです。(笑)花の名前って面白いですね。
画像のこと、何時でもどうぞ。
たかようじさんの「紫紺野牡丹」の記事、どんなものになるのかなあ? 楽しみにしています。
庵主
2010年09月27日 22:33
ハッピーさん、こんばんは。
コメント有難うございます。紫紺野牡丹は写真ですぐに分かりますよね。でも「スパイダーフラワー」はちょつと難しかったかな?(笑)
同じ花でも、お国が違うといろんな見方があって名前も違うし面白いものですね。
「フヨウ」の花も一日花ですが、これも次から次に咲きだしますから一日花とは分かりにくいですね。
庵主
2010年09月27日 22:51
bigot爺さん、こんばんは。
コメント有難うございます。そりゃあそうですよ!日本人は清澄・閑寂な趣をよしとする民族です。bigot爺さんもやはり日本人です。(笑)
日本原産と思える花にも意外と渡来の花が多いものです。
庵主
2010年09月27日 22:57
primroseさん、こんばんは。
コメント有難うございます。花の色からすれば、やはり日本的ですね。同じ花でも国によってこうも名前が違うと花への印象も変わってしまいそうです。しかし、興味深い話ですね。(笑)
夏の花には一日花が多いですね。暑いからかな?(笑)
庵主
2010年09月27日 23:07
mugenさん、こんばんは。
コメント有難うございます。この花を見て熱帯のブラジルが生まれ故郷の花だとは思わないですよね。深い紫色はいかにも日本的ですものね。日本人が好みそうな色をしています。
葉っぱについては触れませんでしたが、うぶ毛に覆われた柔らかい葉は触っていても気持がいいものですね。
“蜘蛛の足”もう一度、よ~くご覧になってくださいね。(笑)
2010年09月30日 07:08
おはようございます。
また、やって参りました。

古い記事で、私でさえ何時UPしたのか覚えていませんのに、探し出した上に気持ち玉まで置いてくださって、本当にありがとうございます。
もう2年前のことだったのですね。
この木は伸びるのが早いですね。
持ち主の方が塀の下まで刈り込んでしまって通りから見えなくなるのに、花の時期にはちゃんと顔を出してくれます。
先日も見上げるように大きくなったのを、首が痛くなるまで上を向いて撮ってきました。
「蜘蛛の足」もバッチリ撮れましたよ(笑)
庵主
2010年09月30日 10:22
うふふさん、お早うございます。
何度でもいいのですよ。有難うございます。閑で時間を持余していますから大歓迎です。(笑)
当方もうふふさんに負けずくらい(?)好奇心旺盛なもので、つい行ってしまいました。(笑)
我が家の「蜘蛛花」は鉢植えであちこちへ移動して活躍してくれています。そろそろ地植えしなければいけないようですね。
2010年10月12日 00:06
色、形、日本にしっくりと溶け込んでいます
ブラジルに咲くのもこの形、色なのでしょうか?
日本に育って幽玄な美意識の中で日本花になってしまったにちがいないですね
秋の青は特別蒼く感じます
庵主
2010年10月16日 23:58
コケ魔女さん、こんばんは。
コメント有難うございます。ついうっかりでコメントレス遅くなってしまいました。どうもすみません。
ブラジルからの渡来の花だとは思えませんね。すっかり日本の花になってしまいましたね。ひょっとすると、日本とブラジルが関係深いのは、この花のせいかもしれませんね。(笑)