夏日にデビュー、「百日紅」

うだるような酷暑が続く今年の夏、その庭に目立ち過ぎる色がある。

鮮やかな赤紫の色。
紅紫色と呼べばいいのだろうか。

光の三原色の赤と青を一対一の割合で混合したらこの色になる。
カラーチャートで云えば、「マゼンタ」。




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数年前ご近所さんにもらった「百日紅」。
小さな苗木が人の丈ほどになって、今年初めて花をつけた。
縮れたフリルの紅い花びらが、初々しくて愛おしい。




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中国原産のこの花には、悲しい秘話がある。
恋人と百日後に逢うことを約束した乙女が、約束の百日目の直前に他界、その死んだ日の直ぐ後に咲いたと云う花。
それが名の由来だと云う。

江戸の元禄の頃に観賞用の花として渡来した。
儒学者貝原益軒が著した園芸書「花譜」の中巻の六月の項に、この「百日紅」が出て来る。

それによれば、
「六月以後八九月まで花開く。紅艶にして愛すべし。其間百日計あり。・・・(中略)、
庭園に植栽し、紫紅色の美花を樹梢に簇り開花する様愛すべき木本とす。・・・」 とある。




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しかし、我が家の「百日紅」は、
庭に一本植えてはみたものの、益軒先生宣うように梢高くなるまでには、まだ繁ってはいない。
この夏、デビューしたての、まさに“花の一年生”である。

中国生まれのこの花を、
伝説の秘話を思い浮かべながら、梢高く生い繁り紅艶の花をいっぱい付けるまでを楽しみにして、
これからの夏を何回鑑賞出来るのかは分からないが、
「百日」とは云わずに、もっともっと楽しんでみたいと思いはじめている。




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この記事へのコメント

たかようじ
2010年08月09日 05:44
デビュ=1年生の ”サルスベリ”
篤と 拝見しました。
まだ初々しく 恥じらっているのが
可愛いですね。
マゼンダ・・色の表現 素敵です。
うふふ
2010年08月09日 07:13
おはようございます。
初めてのお花、きれいに咲きましたね。
百日紅にはそんな悲話があったのですか。
夏の日差しにに負けず華やかに咲いていますが、これからは心して見ましょう。
いろいろな色があって驚かされますね。
マゼンタ、薄いピンク、白~。
白は何故かバレリーナの衣装を思い出します。
2010年08月09日 07:33
人の丈でも咲くのですね!
我が家の百日紅は剪定した所為か、今年はより鮮やかに咲きました。
マゼンタ色だとシックです。
我が家のは少しピンクが勝ってるようです。
ハラハラと遠くまで散ります。
鮮やかな色で目立つので、掃除苦手な私は、地に落ちたら透明になってくれないかなと毎年思います。
今日も素敵な花便り見せて頂きました。
2010年08月09日 10:02
こんにちは 庵主さま
ぴかぴかの一年生^^ですかぁ 
「マゼタン」で初々しく可愛いお花のがより鮮やか♪

いつもお花にまつわるお話 嬉しく楽しみです
庵主
2010年08月09日 23:48
たかようじさん、こんばんは。
コメントいつも有難うございます。縮れているから、なお恥らっているようで初々しくていいですね。
しかし、その内にずうずうしくなるのかな?(笑)
少し絵を齧っておりますが、このマゼンタの色好きだからよく使います。
庵主
2010年08月09日 23:55
うふふさん、こんばんは。
いつもコメント有難うございます。そうなんですねぇ。花も恥らうってこのことでしょう。(笑)ピカピカの一年生だから可愛いですね。
今、何処を歩いてみても、色目の花ってこの「百日紅」が眼に飛び込んで来ますよね。遠めに見る感じと近くで見たときの印象が随分と違うような気もしますが如何でしょうか?
庵主
2010年08月10日 00:20
ハッピーさん、こんばんは。
いつもコメント有難うございます。意外と早い年月で花を付けるようですね。最近では、“一歳サルスベリ”と云う矮性の品種のものがアメリカから導入されて春に種をまいてその夏花が咲いてしまうものもあるようです。
落花した花の処分はいずれにしても大変ですね。消えてなくなってしまえばいいのですが。(笑)
庵主
2010年08月10日 00:26
tatukieさん、こんばんは。
いつもコメント有難うございます。ピカピカの一年生は人間だけではなくても、初々しくていいものですね。この初々しさいつまでも続いて欲しいのですがね。(笑)
色も夏の暑さにも負けないいい色してます。百日紅は夏定番の花です。
2010年08月10日 13:10
こんにちは 庵主さん
花の一年生 百日紅のマゼンダさん ほんととても初々しいです。
いつもまつわるお話うれしく拝読しています。
そう言うことを知ってお花を見ますと また見方も違ってきます。
近所にはピンク 白がとてもきれいに咲いています。
花弁にふりふりがついて何とも複雑なお花の形ですね。
マゼンダさん(色も響きもいいですね)は静かに咲いているようですが 
百日紅 夏のお花ですね。
2010年08月10日 14:49
今日は。
鮮やかな赤紫の色・・・珍しいですこと。
自宅にはもう少し薄い色になります。
育ててもう何年になるでしょう・・それほど長いです。
地植えにしたかったのですが、庭師さん・・小さな庭には不向きです。
大きくなるので、駆除に困るからと・・なんていわれて、
大き目の鉢に植わっています。・
花はよく咲いてくれます。。が鉢でも大きくなるので、
連れ合いこっそり、蕾つきを切ってしまうので、
毎年百日紅の時期になると揉め事になります。(笑)

蕾が沢山ついているので暫く楽しめそうですね。
庵主
2010年08月10日 21:48
primroseさん、こんばんは。
いつもコメント有難うございます。
「マゼンダ」さん、とは確かに色も響きもいい呼び名ですね。マゼンダさんと呼んだ方がピカピカの一年生にはより可愛く感じられますね。
この一年生猛烈な暑さにもへこたれずに頑張っています。頼もしい限り将来が楽しみです。(笑)
庵主
2010年08月10日 22:04
やろいさん、こんばんは。
いつもコメント有難うございます。真夏の花として今真っ盛り、花が咲いてる樹があるなと見ると、まずこの百日紅ですね。
貝原益軒先生のご指南の通りに大事に育ててゆこうと思っています。(笑)
2010年08月16日 23:34
 残暑お見舞い申しあげます
デビューしたてのサルスベリ
この綺麗なお花の咲く木をサルスベリだなんて誰が付けた名前でしょう
マゼンタの響きが素適です
単純に100日咲き続けてくれるから。。と思っていたら、こんなに哀しいお話が隠れていたのですね
透き通るようなこのお花に惹き付けられる人は多いですね
庵主さんのお庭でどんどん育って、来年も、さらい年も、このお花を見て見たいです。どんなに大きな木になるのでしょう?
2010年08月17日 23:22
こんばんは。
初めて咲いた百日紅、おめでとうございます。
フリルのある花びらが可愛いですよね~
我が家のお隣に、大きな百日紅の木があって、いつも
長く楽しませてもらっています。
お散歩コースには、白色の百日紅が咲いていて、白も
又いいな~と眺めています。
アホなマンデルは、今まで百日紅のことを「猿スベリ」だと
思っていました。つるつるした幹だから、猿もすべると
名前の由来を教えていただいて、少し賢くなりました!
2010年08月18日 17:55
コケ魔女さん、こんにちは。
コメント有難うございます。もう、立秋が過ぎたと云うのに朝も夕も秋の走りの気配すらありませんね。いつまで暑さが続きますやら?
「サルスベリ」よ、大きく大きくな~れ!ですね。孫達が今の私の歳になる頃には、紅い花をてっぱいつけて、きっと大きな大きなサルスベリになっていてくれると思っています。
庵主
2010年08月18日 18:17
ミセスマンデルさん、こんにちは。
コメント有難うございます。はい、初めて花を付けてくれました。今頃はどこのお家の庭にも赤やピンクや白の「サルスベリ」ですね。
マンデルさん、“アホ”でも何でもありませんよ!「百日紅」のことは「猿スベリ」でいいんですよ。
古い樹皮のコルク層が剥がれ落ちて、新しいつるつるの樹皮が現れて更新してゆくのがこの樹の特徴で、「夏ツバキ」や「リョウブ」なども同じ特徴をしていて、「サルスベリ」と呼んでる地方もありますね。「百日紅」も昔から別の呼び方として「サルスベリ」と呼んでいますから大丈夫!
この前、大きな「百日紅」の木に登ったお猿さんが“滑った、すべった”って云ってましたから間違いはありません。(笑)